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2008/09/13 (Sat) 22:46
昨日作ったアンプですが、だいぶ音が安定してきたのでバイアス電流の実験をしました。



この図でいうところのR2とR3を変化させて終段のバイアスを調整します。
作ったときはnabeさんの元回路と同じ0Ωでした。
このとき終段のバイアス電流は0.7mAでした。
これを10Ωにしたところ、バイアス電流は0.9mAとなりました。
これじゃ変化がなさすぎるのでだんだん増やしていき、47Ωで2.2mA程度としました。
この値には特に意味がありませんが、とりあえず終段のトランジスタで消費する電力が5mWを越えないので温度保証の問題も起きないだろうということです。

ちなみにこれは初段の負荷が定電流源だからできることです。
抵抗負荷でもできますが、バイアスを増やせても信号の振幅は減少してしまいます。分圧回路になるので当然ですね。
ところが定電流源はインピーダンスは無限と考えられるので、分圧されることはないというわけです。
といっても実際にはそんなに大きく減衰するような分圧比になるとは思いませんが。
それでも電源が低電圧なので、普通のアンプよりは影響が大きいです。

バイアス電流を変化させた結果は、低音の締まりが増したと思います。
これまで鳴ってた低音は制動の効いてないだるだるな感じに聞こえます。

あと、CRDの値を変えたりFETに置き換えるなどして初段のバイアス電流を増やし、終段のバイアスを増やす方法もありますが、省エネの観点からするとよくないですよね。
エコロジーとかそんなものを語るつもりはありませんが、このアンプの電源は電池です。
消費電流が半分になれば電池は倍持つんです。(もちろん理論的には、です。)
ついでに電流値の大きいCRDの電流が安定する電圧ってだいたい1V以上です。この回路だと、電源を1.5VとすればCRDには最大で0.9Vしかかかりません。(バイアスだけの話)
とするとCRDがCRDとして働かない領域で使用することになるのでいやな感じですよね。
これが実際の回路でどれだけ歪み、音質に関わるのかは知りませんが汗
負帰還内なので歪みにはそんなに影響しないとは思いますが。

しかし、ここまで音が変化されるともうちっと回路を変えて実験したくなりますね。
一番の問題はトランジスタの熱暴走。調子に乗ってバイアスを増やしすぎるとあっという間に熱暴走してしまいます。
まぁ初段と熱結合させてやるのが常套かつ安全だと思いますが、できるだけトランジスタでの消費電力を抑えて発熱させない方針でやってみたいと思います。
単純に終段のトランジスタと直列に抵抗入れるだけです。予定では。これじゃ無理かなぁ

ついでに定電流負荷もCRDじゃなくてもっと電圧変動に対して電流変動が小さいカレントミラーにしようかと思います。
とかやってると回路規模がどんどんでかくなる...
なんとしても秋月の100円ポリカケースには納めたいなぁ。
またイーグルとにらめっこだ汗
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